企画概要

「雪がとけたら〝春〟になる」

当企画は,「文系/理系」をテーマにした一次創作(小説)のアンソロジー企画です。 

 

「自分は文系だ」と思うひとたちが書く物語と,「自分は理系だ」と思うひとたちが書く物語を読み比べてみたい,という思いからこの企画を立ち上げました。

 

日本では,ほとんどの学問分野が「文系/理系」のどちらかに分類されるため,勉強を進めるうちに自然と「自分は文系/理系である」という認識が生まれます。いつの間にかわたしたちに付随していたこの認識は,やはりどこかでわたしたちのものの見方や,その描像の方法に影響を与えているのではないでしょうか。

 

「文系/理系」という枠組みは必要なのか? という問いもあることでしょう。

けれど,われわれの多くはその概念とともに学んできました。その学びを誇りに思うからこそ,「自分は文系/理系だ」と,このアンソロジーの中では声高に主張していただきたいと思います。

「雪がとけたら〝水〟になる」